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谷口隆

Author:谷口隆
数学を題材に綴るというちょっと変なブログですが,楽しんでいただけたらと思います.いろいろな数学を取り上げ文字に起こすことで,『数学とはどんなものか?』ということを,読者の方と一緒に考えていきたいと思っています.本人は,整数論という数学の一分野を研究しています.1977年生まれ.
今まで書いたもの一覧



連載コラム『数学者的思考回路』
(裳華房ウェブサイト,共著)

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子どもの言葉
子:ねぇ、この本やろ~
父:え、これはちょっと難しいんちゃうか。
子:いいよ。
父:できるかなぁ。全然わからんかもしれんよ。
子:いいからいいから。
 
父:(‥本を開いて1問目)7.53+2.47は?
子:えーと‥
子:9てん100?
父:?‥‥あぁ、うん、そうかな。それでいいと思う^^)
 
 

---
一瞬なんのことかと思いましたが、整数部分と小数点以下をそれぞれたしたところ、小数点以下の方は
53+47=100
だったので、答えは「9てん100」だろうというわけです。

もちろん、高校生ぐらいになって「9てん100」などと言っていたら困るわけですが、このような間違い方は、今3歳の方の子どもが、言葉の使い方で、はっきりした理由のある間違い方をするのと似ていると感じます。僕が子どもに「おんぶしてあげよう」と言っておんぶしてあげることを理解して、おんぶをしてほしいときに僕に向かって「おんぶしてあげてよ」と言うとか、家に帰ったときに「ただいま」というと子どもも「ただいま~!」と返したり。日々多くの「間違い」に接しますが、それは、普段僕らがどのように日本語を使いこなしているかを照らし出すものとなります。「9てん100」も、小数の計算の仕組み(秘密?)に何がしかの考えるきっかけを与えてくれます。いずれは言わなくなってしまう、今だけの「言葉遣い」に、今後もできるだけ耳を傾けたい、と思います。

日記 | 09:47:20 | トラックバック(0) | コメント(0)
割り算の考え方
父:16÷4は?
子:4。
父:じゃあ160÷4は?
子:わかんなーい。
父:わかんない?16÷4は?
子:4。
父:160÷4は?
子:わかんにゃーい。
父:じゃあ1600÷4は?
子:わかんなーい。
父:1600ってのは、100円玉が何個ってこと?
子:100円?えーと‥1600やから‥16個?
父:そうそう。
子:ってことは‥4。‥400?
父:そうそう^^)
子:じゃあさっきのは40?
父:そうそう^^)
父:じゃあ、16万÷4は?
子:1万~
父:じゃあ、16億÷4は?
子:1億~
父:16兆÷4は?
子:4兆え~ん。4丁目~^^)

 (やや間があって)

父:280÷4は?
子:わかんにゃーい。
父:そう?じゃあ2800÷4は?
子:‥‥4?
父:2800÷4やで?
子:‥16?
父:?
子:‥18?
父:(難しいのか)
 
 
子:パパの教え方ってすごいね~
父:そう?
子:だって、「100が何個?」って言われたらすぐにわかったも~ん^^
父:でも2800÷4はわからんの?
子:うん^^)

日記 | 03:27:10 | トラックバック(0) | コメント(0)
32分の1
算数の本を読みながら。

父:4の半分はいくつでしょう?
子:? 分からん。
父:「4の半分」やで。
子:それどういうこと?意味が分からん。
父:4があるやろ。それを二つに分けたら、一つは?
子:‥2?
父:そうそう。
子:なーんや。
父:(へぇ~こういう躓き方があるのか。)
父:(気を取り直して本に戻り)2の半分はいくつでしょう?
子:1。
父:1の半分を2分の1といい、1/2と書きます。
子:知ってる。もう分数習ってるわ。
父:2分の1の半分は?
子:4分の1。
父:じゃあ4分の1の半分は?
子:8分の1。
父:8分の1の半分は?
子:16分の1。
父:そうそう。
父:8分の1の半分は何で16分の1なん?
子:それは、分からんねん。憶えてるだけやねん。
父:(まぁ、そらそうやわな。)
 
子:‥倍々になってるなあ。
父:うん、そうやなぁ。
子:2、4、8で、16やろ。
父:うん。
父:じゃあ、16分の1の半分は?
子:えーと、16やから‥32分の1?
父:そうかもねぇ。

子供がすぐに答えた「16分の1」ですが、実はかなり幼い子でも目にする機会があります。折り紙を縦横それぞれ2回ずつ折り、広げると16に等分されていることが分かります。子どもによっては、折り目に沿ってハサミで切ったりもするでしょう。ミニ正方形何個できたかな?16個だ、となるわけです。折り紙は1回折ると半分になるので、「半分の半分の‥‥」でそのうち16分の1が得られることを、このような経験から学びます。(我が家の場合はこのほか、食パンやフレンチトーストを一口サイズになるまで繰り返し半分に切っていって16分の1を見ることが、ときどきありました。)

でも、折り紙を縦横2回ずつ折った後さらにもう一度折る、というのはあまりやらないと思います。たとえやっても、何等分になったかを広げて数えるということは、よほどの数好きでもない限り、あまりしそうにもありません。

今回は、実験しなくても、考えることで、「16の次だから32では?」と予想できたわけです。図らずも、考えるという行為のポテンシャル(ひいては重要性)を感じる機会となりました。

日記 | 19:27:44 | トラックバック(0) | コメント(0)
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