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谷口隆

Author:谷口隆
数学を題材に綴るというちょっと変なブログですが,楽しんでいただけたらと思います.いろいろな数学を取り上げ文字に起こすことで,『数学とはどんなものか?』ということを,読者の方と一緒に考えていきたいと思っています.本人は,整数論という数学の一分野を研究しています.1977年生まれ.
今まで書いたもの一覧



連載コラム『数学者的思考回路』
(裳華房ウェブサイト,共著)

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『大学への数学』4月号
先日、月刊誌『大学への数学』からインタビューを受けました。


その記事が

『谷口 隆 植物の不思議,整数の不思議(前編)』

という題で、4月号に掲載されています。特に美しくもなければ輝いてもいない少年時代でしたが、それを無理に飾るわけでもなく、でもとてもよい記事にしていだきました。インタビューをしていただいた塩繁学さんに感謝します。

よければご覧ください。東京出版の『大学への数学』のページはこちらです。

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日記 | 04:20:27 | トラックバック(0) | コメント(0)
サイモン・シンさんの受賞
数学セミナー2015-1以前,このブログの

  ・ サイモン・シンさんの『フェルマーの最終定理』
  ・ ワイルズさんを引き込んだもの

で,サイモン・シンさんの著作『フェルマーの最終定理』を紹介しました.この本は25ヵ国語に訳されるなど,世界的なベストセラーになったのですが,サイモン・シンさんはその後も持ち前の取材力を生かし,優れた科学の解説書を何冊も執筆しています.これが評価され,2016年全米数学会賞の一つである,JPBM Communications Awards を受賞しました.

最近ジュンク堂で見つけたのですが,数学セミナー2015-1去年の5月に,最新作

『数学者たちの楽園―「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち―』

の翻訳が出版されていました.これもそうとう面白そうです.アメリカで長年人気のアニメ「ザ・シンプソンズ」には,実はマニアックな数学のユーモアがいっぱい隠されてるらしい!?です.何ということでしょうか.興味のあるかたはぜひ.(アマゾンのページ新潮社のページ


日記 | 08:35:42 | トラックバック(0) | コメント(0)
『数学セミナー』2016年2月号
数学セミナー2015-1以前,月刊誌『数学セミナー』の国際数学者会議特集号で,マンジュール・バルガバ(Manjul Bhargava)さんのフィールズ賞業績紹介を書きました.今回,『数学セミナー』の2月号に再び寄稿する縁がありました.

平方剰余の相互法則と呼ばれる法則があります.2月号はこの法則の特集号です.私の記事も特集のひとつで,「平方剰余の相互法則とp進数」というタイトルで書きました.

『数学セミナー』 2016年2月号の目次

平方剰余の相互法則は,素数の間の論理的・数学的な関係を示すものです.これを経験的に発見したのはオイラー(1707-1783)ですが,ガウス(1777-1855)の詳細な研究によって,その底知れないポテンシャルが明らかになりました.素数の持つこのような秩序を究明することが,現在の整数論で一つの大きな主題になっています.

ガウスは平方剰余の相互法則を「整数論の基本定理」と呼んだそうです.基本定理であることが少しでもお伝えできれば,と思いながら記事を書きました.よろしければお読みください.

日記 | 19:51:06 | トラックバック(0) | コメント(0)
五感を使う数学
数学ができるようになりたければ,五感を使って数学をすることが大切かな,と思っています.

●   ●

上達したいと思う限り,数学以外の科目でも,スポーツでも音楽でも絵でも,なんでも同じだと思います.例えばAさんがテニスにうまくなりたいと考えているとしましょう.Aさんは運良く,教えるのが上手なコーチに習っているとします.Aさんはそのコーチから,グリップの握り方や打つ時の姿勢,コート内の無駄のない走り方など,いろいろなことを教わります.上達するためには,コーチの言うことをよく聞き,体得できるように努力することが大切です.

しかしここで,もしAさんが本当に上達することに全神経を向けているなら,Aさんは必ずや自分なりの工夫もしてみるはずではないでしょうか.コーチはこう言ったけど,ちょっと持ち方を変えてみるとどうだろう?足の出し方を少し変えてはどうだろう?---このような試みは,多くの場合失敗に終わるでしょう.基本的には,経験豊富なコーチの方が正しいのは当然です.しかし,そのようなたくさんの試行錯誤の中から,ときどきAさんの身体にはよりよくフィットする動きが見つかるかも知れません.究極的には,一人ひとり,腕の長さも違えば,筋肉のつき方も違う,視力だって反射神経だって違います.人のやり方の字義通り完全なコピーなら,その人とは身体が違う以上,Aさんにとってベストの動きであるというのは望みようのないことです.コーチがどれほど教え上手であっても,Aさんの身体を持ってるのではない以上,Aさんにとってピッタリの動きは,最後の部分はAさんが見つけ出すしかありません.

そんな工夫のきっかけをたくさん得て,様々な工夫を凝らすためには何が必要でしょう?とっぷりとテニスの世界に意識を浸すのはもちろんですが,その上で,自分の感性を鋭敏にし,上達のきっかけは逃さないぞというぐらいの気持ちを持つことが大切ではないでしょうか.---これを一言で言い表すと,「能動的に学ぶ」ということになるのかも知れません.

●   ●

数学の理解についてもまた,一人ひとり脳は異なるし,また人生にわたる認識や理解の積み重ねも多様で当然異なります.それならば,共通原則はあっても,本人に完全にピッタリ合う理解の仕方は最終的には本人が見つけ出すしかない部分があるはずだ,と思うのです.何より上達したいという情熱を持つこと,そして,上達の契機を逃さないよう自分の感性と神経を研ぎ澄ませること.ちょっとオーバーめの表現かもしれませんが,でも一方,何にでも当てはまるような実にありきたりな話でもあると思います.数学の理解も,そんな中から生まれるのではないでしょうか.

日記 | 11:46:29 | トラックバック(0) | コメント(0)
笹井さんの訃報
理研の笹井さんが亡くなられたそうです。あまりの悲劇に言葉を失いました。私はもちろん笹井さんにお会いしたこともありませんし、再生医療のことも何一つ知りません。でも、笹井さんが日本の、ひいては世界の科学界の宝のような方であったことは間違いないと思っています。私たち(科学者)は、このような出来事が再び起きることのないよう、足りない知恵を絞り、何ができるかを懸命に考えていかなければならないのだと思います。

ご冥福をお祈りします。

日記 | 04:54:04 | トラックバック(0) | コメント(0)
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