2015-05-09 Sat
このブログで以前に,大栗博司さんが連載している数学の言葉で世界を見たらというウェブマガジンを紹介しました.それが単行本になったので,もう一度紹介したいと思います.
本の帯には「楽しく学ぶ数学入門」とあります.この本が,数学の楽しさが分かるように,というのはまさにその通りなのですが,でもこの本はそれだけではありません.大栗さんは,数学を学ぶことの大切さや意義について,はっきりとした考えを持っておられて,序文と終わり,そしてあとがきで言葉にして語っておられます.テーマや話題の選定が素晴らしく,本に独特のリズムの良さ,奥行き,広がりが生まれているのは,その軸が明確だからかなと思います.
序文とあとがきについては,大栗さんのブログにも転載されています.また,本文の最後はウェブマガジンで読むこともできます.
内容の感想のようなものはまた改めて書けたらと思っていますが,なかなか類を見ない本だと思います.よければご覧になってみてください.(短いですが,今日はとりあえず.)