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谷口隆

Author:谷口隆
数学を題材に綴るというちょっと変なブログですが,楽しんでいただけたらと思います.いろいろな数学を取り上げ文字に起こすことで,『数学とはどんなものか?』ということを,読者の方と一緒に考えていきたいと思っています.本人は,整数論という数学の一分野を研究しています.1977年生まれ.
今まで書いたもの一覧



連載コラム『数学者的思考回路』
(裳華房ウェブサイト,共著)

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大栗先生,早野先生の市民講演会 / 連載コラム第2回『嵐に飛ばされる研究集会』
少し前のことですが,前回の記事で書いた,大栗先生と早野先生の市民科学講演会「素粒子原子核の極微の世界から宇宙と社会へ」に,私も行ってきました.結論から言うと,行ってとてもよかったと思っています.

大栗先生の講演は『重力とは何か』というタイトルで,同名のタイトルの著書『重力とは何か』(幻冬舎新書)を読んでいきました.講演内容は大まかには,この本の内容に含まれていました.だったら行かなくてもよいように思われるのですが,やはり講演を直接聞く意義はあるようです.例えば,講演を聞くと,どの部分をどのように強調して話しているかを直接感じ取ることができます.どこにどのような意図やポイントがあるかを知ることは,本の内容をよりよく理解する上で大きな助けになります.大栗先生の本の場合,注意深く読めばそれは本にも書いてあるのですが,全体を通してそこまで念入りに読むのは,時間的にもあまり簡単なことではありません.また,たとえ「基本的」なことであっても,専門家がどのようにそれを捉えているかを聞くと,理解が改まるように感じることがあります.
いろいろと勉強になりました.聴衆の中にも,この本を持って来られた方がたくさんいました.科学解説書を書き,さらに本と同じタイトルで講演活動をしておられることには,頭の下がる思いです.

また,早野先生の『『知ろうとすること。』を続ける』も興味深い講演でした.早野先生は「反物質」研究をなさる一方で,福島第一原発事故後,給食放射能検査を始めとする内部被ばく調査を提案,実施してきておられます.早野先生のこの活動はよく考え抜かれた多面的なもので,あまり簡単にまとめることはできないのですが,例を一つあげると,「福島の内部被ばくは驚くほど低い」ことをデータで実証しておられます.ちょうど昨日,
福島原発事故:乳幼児から放射性セシウム検出されず
(「0〜11歳の子ども2707人から放射性セシウム検出されず 」,
「福島産の食材を口にしている子どもも、内部被ばくのリスクは低い」)
というニュースが出ましたが,これは早野先生が筆頭著者の学術論文(英語)の掲載に伴ったものです.早野先生の講演も,著書『知ろうとすること。』(新潮文庫,共著)と関わりが深いものでした.この本は,「高校生のための50冊」の推薦図書として,全国の高校に配布されつつあるそうです.
新潮社の紹介ページ: 知ろうとすること。

この講演会のtogetterでのまとめがあります: 物理学者が語る世界の見方

●   ●

さて,先月から始めたウェブの共著連載コラム『数学者的思考回路』,今月はもう一人の著者である大野さんの執筆で,タイトルは『嵐に飛ばされる研究集会』です.これでは何のことか分からないという方がほとんどだと思いますが,どうぞコラムをお読みになっていただけたらと思います.前半は,「直接会って話をすること」「講演を聞くこと」の"効用"についても書かれています.


今回の記事はこちらから:嵐に飛ばされる研究集会


数学者的思考回路 | 12:43:46 | トラックバック(0) | コメント(2)
コメント
お互い書く内容を
連載コラムの第3回,読みました.

この連載,お互い書く内容を「私は○○について書くので,そちらでは△△でお願いします」なんて住み分け(?)する感じで書いておられるのでしょうか?
2015-11-19 木 02:22:36 | URL | しお [編集]
コメントをありがとうございます.書く内容については二人で相談しながら,よいと思ったものを記事にしています.
2015-11-19 木 11:05:00 | URL | 谷口隆 [編集]
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